年代不詳 武官とは、天皇や宮中の護衛に当たる役人である。武官束帯は、闕腋(けってき)の袍と呼ばれる表着の着用が特色である。闕腋は両脇を縫いあわせず、活動的な構造となっている。腰から下がる帯は切平緒(きりひらお)といい、結んだ余りが垂れているように見せている。中央には桐、尾長鳥が刺繍で表されている。