1920年代 アメリカ
1925年にパリで開かれたアール・デコ展に由来するアール・デコ様式は、さまざまな様式の要素を取り入れながら、直線的イメージと機能性を特徴とするデザイン様式として、ファッションにも大きな影響を及ぼした。第一次世界大戦をきっかけに、女性の社会進出はめざましくなった。職業を持ち、髪形はショート・カット、胸がなく痩せた体形は、新しい女性像として多くの女性に支持され、ギャルソンヌ(garonne
少年のような女性)と呼ばれた。コルセットを付けず、スカート丈はひざ丈になり、開きがなく頭から被る形で、ビーズがちりばめられたドレスが主流となった。
当館の衣裳は、黒一色でまとめ、洗練された夜の装いで、シルエットはゆったりとした完全な直線ラインを作っている。チュール地全体に施されたスパンコールが豪華な雰囲気を醸し出している。
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