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イヴニング・ドレス
Collection
西洋衣裳

イヴニング・ドレス
1900年頃 フランス
メゾン・ウォルト

 オートクチュールの「基盤」を作ったと言われているシャルル・フレデリック・ウォルト(Charles Frederick Worth1825年〜1895年)が創始者であるメゾン・ウォルトで制作されたイヴニングドレスである。制作年を傍証すると1900年頃と推測できる。既にウォルトは亡くなっており次期を継いだ息子のジャン=フィリップ・ウォルトの制作ではないかと思われる。シルクサテン地に一重のバラが図案化され、花綱型のジャカード織りが裾部分に施された生地を用い、後ろにトレーンを引いた優雅なデザインのドレスである。袖と後ろ見頃ネックライン、胸元にレースを配し、両肩と左胸元にラインストーンとビーズ刺繍が施された装飾的な意匠になっている。
 このドレスは平成19年度〜21年度までの3年間「私立大学学術研究高度化推進事業オープン・リサーチ・センター」の採択を受け復元調査研究を行った。


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