1895年頃 フランス
コルセットを緩めたり、又は着けずに羽織ったティーガウンである。従来の部屋着を一層優美にしたもので、社交の場にも通用した。昼間のデイ・ドレスと夜のイヴニング・ドレスの間に着用する中間的なスタイルである。
当館の衣裳は、地紋ビロードに肩から袖、前中央にレースを重ね、袖は1830年代に流行したレッグ・オブ・マトン(羊の脚)袖と言われる大きく膨らんだ袖が19世紀末に復活した頃のものである。ガウンの下のジレ(gilet
袖なしの胴衣)は細かくプリーツをたたんだシフォンを使用している。後方にはウエストから広がるドレープを引いている。肩から裾までのラインは当時流行していたアワーグラス・シルエット(砂時計型)の雰囲気がでている。
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