19世紀末 フランス
19世紀に入って大きく膨らんだクリノリンのスカートは、1840年代には後ろに大きく弧を描く様なシルエットになり、1860年代になると、後ろに膨らみをつけ腰部を強調するバッスル型になった。詰め物や木、針金、鯨ひげ等の材料で枠状に作った下着を腰に付けた。それを土台にしてプリーツを取ったスカートを付けたり2枚重ねたスカートの上スカートをたくし上げてボリュームを出すことも流行した。日本の洋装化の始まりといえる明治の鹿鳴館スタイルはバッスル・スタイルだった。
当館の衣裳は、黒のシルク地で、腰の詰め物によってバッスルシルエットを作っている。
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