16世紀 フランス
16世紀のヨーロッパでは近代国家の成立が進んでいた。そのため、各国の服には少しづつ国の特徴が現れ、また、相互の影響が見られた。
当館の衣裳にはスラッシュ(slash)という切り込み装飾が施されている。この装飾はスイス兵の服装に由来するとされており、ドイツやイタリアでも流行した。また、大きく扇状に広がった衿はマリ・ド・メディシスの肖像画に描かれていることからメディチ・カラーとよばれる。スカート部分は内着のコット(cotte)と表着のローブ(robe)
の間にヴェルテュガタン(vertugadin)とよばれる輪状の詰め物をしてスカートの膨らみを誇張している。
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