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14、5世紀 フランス
足を包む靴下のようなショース(chausses)は、7世紀頃にはひざ丈であったが、上衣の丈が短くなるに従い長くなった。14世紀に入るとショースは腰までの長さに達した。そして、この左右が合わさり現在のズボンの形式が生まれた。
当館の衣裳はウープランドゥ(houppelande)という表着、ジポン(gipon,gippon)という内着、ショース(chausses)というズボンの組み合わせである。素材は全てウールである。ウープランドゥの衿ぐり、袖口、裾には毛皮がついている。ショースは股上が大変浅く、腰部を完全に覆うものではない。そのため、ショースの上部分とジポンの裾部分には、紐を通す穴が20ヶ所あいている。ショース、ジポンを着用した後、ジポンの上からエーギエット(aiguillettes)という紐を通してこの2つを留め付けている。
本来はプーレーヌ(poulaine)という、つま先が尖った靴が着用される。
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