明治時代 宮中の女子の喪服については、第1期から第3期まで定められており、小物や装飾品に至るまで細かく規定されている。当館所蔵の喪服は、ワンピース型で、黒いショールが付属品としてある。前後に付いた花の飾りや刺繍に至るまで全て黒一色である。第1期から第2期にかけての衣と装飾は全て黒と定められていることから、この喪服は第1期から第2期にかけて着用されたものと考えられる。